最近、何かと話題の仮想通貨。
仮想通貨を使って利益が出た場合には・・・やはり税金がかかってしまいます。
今回は、仮想通貨にかかる税金の仕組みの基本をまとめていきます。
仮想通貨よりも前に注目されたFX(外国為替証拠金取引)に関係する税金の仕組みとの比較もします。
FXも利益に対して税金がかかるところは同じですが、計算の仕方が違ってきます。
税金って複雑ですね・・・
仮想通貨の確定申告ポイント①
自分が支払った以上の収入があった場合、その収入金額と支払った金額の差額が利益です。
税金の世界では、この利益のことを所得といいます。
一年間の仮想通貨での所得の合計が、20万円以下の場合には確定申告をする必要はありません。
例えばサラリーマンの方で、給与の他に所得がないため確定申告をしていないのであれば、
この20万円を超えるかどうかが、仮想通貨の確定申告をするかしないかのボーダーラインになります。
ただし、普段から確定申告をしている方や住宅ローン控除などで確定申告をする、という方は、20万円以下であっても計算する必要がありますのでご注意ください。
仮想通貨の確定申告ポイント②
税金がかかるのは、仮想通貨を売却して円にした時だけではありません!!
・仮想通貨を使って商品を購入した
・仮想通貨を使って仮想通貨を買った
などの場合にも要注意です。
「仮想通貨を使った」という時点で、仮想通貨の取引上、利益が確定したと考えるためです。
仮想通貨の確定申告ポイント③
仮想通貨もFXも「雑」所得という種類の所得です。
ややこしい話ですが、同じ種類の所得なのに、仮想通貨とFXでは税金の計算方法が違います。
仮想通貨・・・総合課税
FX・・・分離課税
という計算方法で税金を計算します。
まず、FXの分離課税から説明します。
FXの場合、その利益に対して所得税15%、住民税5%の税金がかかります。
とてもシンプルな計算方法です。
給与がいくらか、など他の所得は関係なく、FXだったらFXだけの利益に対して決められた税金がかかります。
つまり、FXで50万円利益が出ても、100万円利益が出ても、
税率は同じで、所得税15%と住民税5%なのです。
では、仮想通貨の場合の総合課税とはどんな計算方法なのでしょうか。
簡単に言えば、給与、事業、年金などの全ての所得を合算して、その合計金額に応じた税率で計算します。
所得税の税率は5%~最大45%で、利益が多ければ多いほど税率は高くなります。
(住民税は一律10%です。)
例えば、これまで所得税が10%だった方が仮想通貨を始めて300万円利益が出たとします。
300万円利益が増えたことによって所得税の税率が20%になったとしたら、
300万円 × ( 所得税20% + 住民税10% ) = 90万円
いつもの税金より90万円も余分にかかってしまう、ということになります!!
(かなりざっくりとした計算ですので・・・あしからず)
仮想通貨で利益が出て確定申告するという方は、利益も高額な方が多いと思います。
税金の金額も大きく変わってきますので、適正に、慎重に計算したいですね!!