皆様、こんにちは。
本日、司法書士の先生から法定相続情報証明制度についてのとてもわかりやすい資料を送って頂きました。
やはり持つべきもの、頼りにすべきは専門家ですね!
本当にありがとうございます(●^o^●)
税理士として事業主の方、会社の社長と接する機会が多いですが、疑問や悩みは税金のことだけとは限りません。
例えば会社を設立したい、役員を変更したいといったご要望に対応する際は司法書士の先生の存在が欠かせません。
また、就業規則や労使問題などは社会保険労務士の先生、取引先とのトラブルや相続の争いなどは弁護士先生。
それぞれの専門家である士業の先生方との連携が重要です。
まさに「もちはもち屋」!!
税理士の仕事をしてきた中での経験上でお客様の要望に応えられることもありますが、
やはりその分野の専門家の見解を聞いて確実な情報を提供したいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが法定相続情報証明制度について簡単にご説明します。
こちらは今までになかった新制度です。
どんな方にメリットがあるかというと相続の手続きをする方です。
経験をされたことのある方ならわかると思いますが相続手続きってかなり面倒なんです。
亡くなられた方の名義のものをすべて変えなければいけないからです。
誰もが持っているであろう銀行口座、それも1つや2つなら少ない方で、5つ6つあってもおかしくはありません。
その銀行ごとに戸籍を持っていき名義を変更します。
戸籍を持っていくのは口座の残高を引き継ぐ人が相続人であることを証明するためです。
この戸籍を持っていくのがなかなか大変なんです(*_*)
戸籍といっても引き継ぐ人の戸籍だけでなく、亡くなった方の生まれてから死亡するまでの戸籍と相続人全員の戸籍が必要なのです。
頂いた資料にも「戸籍の束」という表現をしてましたが、まさに 束 です!
10枚くらいならまだ普通で、転籍が多い方や兄弟が多い方だったら20枚くらいあるでしょうか。
しかも原本を持っていく必要があります。
生まれた当時の古い戸籍の請求には1通750円かかります。
そのため銀行の数分だけ戸籍を請求していたら費用がかさんでしまいます。
そこで原本1通を使いまわす方がほとんどだと思います。
そうするとどうなるでしょう・・・
A銀行に戸籍の束の原本を持っていき、手続きに1週間くらいかかり、終わったら返してもらう。
次にB銀行に戸籍の束の原本を持っていき、手続きに1週間くらいかかり、終わったら返してもらう。
次にC銀行に戸籍の束の原本を持っていき、手続きに1週間くらいかかり、終わったら返してもらう。
・・・・
いったい終わるのにどれだけ時間がかかるの!?
続きます。
ちなみに不動産の登記にももちろん戸籍の束が必要です。